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ユートピア研究

『見つけ出すもの』ではなく『作り出すもの』、それがユートピア

7. モアの与えた影響

ユートピア事例 ユートピア思想

~理想郷造りの試み~

 

モアの作品「ユートピア」は、16世紀当時のヨーロッパで大きな影響を及ぼしました。

 

 そして、モアの作品に影響されて理想的な社会創りを考える人々が世界各地に現れました。

 

当時の行き詰った状態にあった社会体制に夢と希望を与えたのかも知れません。それはいつの時代にも、どの国においても現状が苦しければ、理想的な完全な社会を求める傾向は人間にとって自然なことなのかもしれません。


 このユートピア実現の地として、当時コロンブスによって発見されたばかりの新大陸アメリカに関心が集まりました。

 

アメリカ大陸への探検と植民地作りは、はじめは領土拡大と新しい資源の確保が目的だったスペイン、ポルトガルや他のヨーロッパ諸国の政治経済的野望と、それに便乗した冒険家たちの個人的野望によるものでしたが、その後、政治的腐敗や権力乱用のない理想的な社会作りを考えたピューリタンを筆頭とする宗教グループが次々とアメリカに渡り、根を下ろした社会造りを始めたのがアメリカ大陸での本当の意味での発達となりました。

   もちろん、モアの「原始共産主義的なユートピア思想」とは無関係に愛国心や、人道主義思想、そして特定の宗教思想に基づく理想郷や、様々な動機や目的によってつくられた「ユートピア思想」もあります。

 

また、ヨーロッパやアジアでも不正な社会権力に対抗したユートピア的社会造りの思想が現れました。

 

 

これより、いくつかの分野の人間がトライしたユートピアの事例を紹介していきます。

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