12. 科学者たちのユートピア:スペースコロニー
科学の発達に伴い科学者たちは、宇宙に地球外知的生物(ET)の存在について探査や調査を行い、その存在の可能性が強くなるにつれ、宇宙に地球より高度に発達した文明社会についての推測が立てられました。
そしてそれを基に多くの空想科学小説や漫画、映画などが創作されるようになり、宇宙に存在するユートピア的社会についての考えも広がってきました。
しかし一方では、アメリカ航空宇宙局(NASA)を筆頭とする世界各国の宇宙開発機関による宇宙ステーションの建設が始まり、宇宙に人類を移すスペースコロニー(宇宙移民島)建設計画を含んだ宇宙開発構想まで考えられるようになりました。
スペースコロニーとは、宇宙空間に人間が暮らせる自給自足による持続的な世界をつくる、究極のユートピア建設構想というものです。
今まで、ユートピアは政治家、思想家、宗教家、芸術家、企業家などによって立てられた構想だったものでしたが、今度は科学者による科学的なものまで出てきたわけです。
これが実現するかどうかは今までのユートピア建設への試みと同じような成功確立があるのではないのでしょうか。
それは、そのユートピアの実現を信じてそれに昼夜たゆまず努力する人たちがいるからこそ、様々な発展と進歩が見られ、そしてそういう夢をもたなかった人たちにとっては信じられないものが現れてきたのです。 夢を信じてそれに情熱とエネルギーを費やしてきた人たちの努力がこの地球に多くの発見と進歩を生み出してきたのです。