2016-06-07から1日間の記事一覧
多くの国々が、経済成長をして経済大国になることが幸せだという信仰を持ってきた。歴史的には大航海時代から約500年間、こういう考え方を続けた結果、今、人類の生存を脅かす事態が起こっている。 経済大国を目指す国々は、工業中心の社会を作ってきた。そ…
埼玉県の「新しき村」 新しき村は、武者小路実篤氏が提唱した「人間らしく生きる」「自己を生かす」生活、社会作りに共鳴した人々と共に始められた運動で、一言で言えば理想的社会を作る運動。自分がよりよく生き、そのことで他人の役にも立ち、お互いの協力…
自然農法 財団法人 自然農法国際研究開発センターの公式サイト。 自然農法センターでは、化学肥料や合成農薬に頼らずに、自然界の仕組み、特に土の偉力を最大限に活用する自然農法の技術確立、普及を目指して、試験研究、教育研修、国内外への普及活動に取り…
少子・高齢化が急速に進む中で、社会の活力と安定を確保するには、多様な個人が能力を発揮しつつ、自立して共に社会に参加し、支えあう、「共生社会」の形成の視点に立った青少年育成施策、少子・高齢化対策、障害者施策などの総合的な推進が重要です。 この…
人間が幸せに暮らすことのできる理想的社会を模索するなかで、イギリス人のモアが描いた「ユートピア」は、共同労働による自給自足の自立社会でしたが、これはモアを知っているかどうかにかかわらず、多くの思想家や理想家が追い求めた平和な平等社会にはみ…
東京農業大学は日本でも最大規模の農業専門大学であり、卒業生たちが海外で活躍していることで知られる大学である。 創設者の英傑榎本武揚は、北海道開拓にも関与した経験から、農業を発展させるためには農民の教育が大切であると痛感し、本学を設立した。そ…
いつの時代にも平和で理想的な社会造りを考える個人やグループが存在しました。しかし、それは同じ理想を共有する人間たちが組織化しなければ無力な構想や理想のままで終わってしまいます。 20世紀は、組織の重要性が実証された時代ですが、21世紀は民間組織…
大倭教(おおやまときょう)は、矢追日聖(1911~)が1945年大倭神宮の神前で託宣を受けたとして、立教宣言をし、以来「宗教的社会福祉」を唱え実践してきました。 建設、土木、不動産業を営む「大倭紫陽花邑」の活動、心身障害者施設、老人ホーム、病院などの…
私たちは、経済変動や体制変化に影響されない安心の暮らし方を実現しようとしています。難しいことではありません。有為変換があるのは、人為世界(人間の生産で暮らす世界)だけです。自然の世界は安定です。自然の恵み(自然の生産力)の中で暮らすなら、…
一燈園は、明治37年西田天香さんによって創始されたもので、自然にかなった生活をすれば、人は何物をも所有しないでも、また働きを金に換えないでも、許されて生かされるという信条のもとに、つねに懺悔の心を持って、無所有奉仕の生活を行っているところ…
『わっぱの会知多共働事業所』は2000年4月、愛知県武豊町(名鉄武豊線冨貴駅すぐ)に開設されました。食の基本である『農』を大前提に置いています。直営の農場を耕し、そこでみなで生産した農産物を事業所に持ち帰って加工品にするという、一貫した生…
共働学舎は、キリスト教精神に基づき身体障害者から知的障害者まで平等に生産的勤労生活の場を提供する共同体です。長野や北海道にまで展開する農業中心の農事組合法人のグループと、東京を中心にトイレットペーパー生産やリサイクル事業に従事する社会福祉…
ダマヌールは、北イタリアのアルプスの麓に位置し、ヨーロッパ最大のコミュニティの連合体として、イタリア政府公認のもとで、独自の新しい社会体制を実現している自治体です。 30年以上に及ぶダマヌールの歴史の始まりは、人間の基本的な質問に対する答え…
スコットランドの北部にあるインバネスの空港から車で約40分のところにフィンドホーン共同体と呼ばれる不思議な世界があります。 そこは訪れた者から、「人々が植物に語りかけ、天使や妖精達の手によって野菜や花々が生き生きと活気に満ちあふれ、それらの植…
旅行する人のための宿泊設備がホテルや旅館であるのに対し、理想的な環境に作られた暮らしの設備をお金で買いとりたい人のためにリゾートクラブが作られています。 これは自然から離れてしまった都会に働く人たちに多くの資本をかけて最高の生活環境とサポー…
㈱良品計画の場合 (無印良品) 写真はアフリカのカメルーン北部の山間地域にある「ディリ」という名前の小さな村です。かつてこの地を旅したフランスの作家、アンドレ・ジイドが「世界で一番美しい村」と称した場所。それがこのディリかもしれない。そんな噂…
企業家は事業を起こし、効率的にな利益を上げるために会社を育てていくのが一般ですが、中には、企業家は物を造ることによって社会を豊かにする使命があるという理念をもって事業をしている企業もあれば、始めから、社会造りに貢献することをねらって会社を…
日本の企業の中には、単に雇い主と労働者との関係ではなく、一つのファミリーとして成長し、どんなに巨大化しようとも役員から従業員まで結束と信頼関係が強い伝統的企業がある。創立者の人徳が大きく、リーダーシップのみならず、従業員に対して親のような…
1969年アポロ飛行士の月着陸の成功の時に、世界の人口が当時すでに40億人を突破し、100年後には300億人近くになると試算されている状況から、このまま人口が増加し続けると、地球上の食糧資源や燃料資源がなくなり地球上に人類が生存できなくなることが懸念…
1997年4月19日より7月13日までの約3ヶ月間、東京、西新宿のNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)の オープニング記念展として、「海市」-もうひとつのユートピア、(The Mirage City - Another Utopia)と題した展覧会が催されました。主催はICCで、…
ユートピアを造ろうとする試みは昔から現在に至るまで沢山の例を見つけることができるが、その動機や経緯は政治的な発想から、思想的、宗教的と様々である。 この中で、ある国家目的や地方権力者の戦略的考えによって秘密のうちに作られ、誰にも知られること…
ブラジリアは、街全体がひとつの芸術品です。なにもない荒野に天才芸術家や建築家たちによって描かれ、近代的な建物が設計されました。 そこには、近代建築の巨匠と言われたル・コルビュジエが、あまりにも歴史や伝統がありすぎるヨーロッパでは実現不可能だ…
日本初のノーベル文学賞を受賞した川端康成(1899~1972)は、美術にも深い造詣を持ち、多数の美術品を収集しました。川端は戦後になって本格的に美術品収集を始め、原稿料の多くを注ぎ込みました。川端は、戦後の混乱した世相の中で古いものに新しい力を見…
紺碧の海、抜けるような青空。サンゴ礁に抱かれた美(ちゅ)ら海の島・沖縄には、かつてアジアの海を席巻した大貿易国家「琉球王国」が存在した。 世界遺産「琉球王国のグスク関連遺産」は、その四百年の栄華を伝える遺産である。 地を這う龍のようにうねる…
南米ペルーにある世界文化遺産の一つで謎が多い有名な遺跡「空中都市マチュピチュ」は1200年から1532年頃の間に繁栄したと言われるインカ帝国の秘密基地だったと言われています。首都クスコがスペイン人に侵攻され、そしてペルー全土がスペイン人に占領され…
宮崎駿のマンガ作品には、「ユートピアは可能か、不可能か」という宮崎駿の社会思想の課題追求が感じられます。これについては、「風の谷のナウシカ」の作品について現代におけるユートピア研究者たちの興味深い考察や研究が出ており、この中で特に、稲葉振…
イーハトーブとは、宮沢賢治の作品の中にでてくる地名で、夢の国岩手を指していました。 Ihatov (イーハトーブ) は「イワテ」をエスペラント語読みしてドイツ語をmixした宮沢賢治の造語で、賢治が目指した理想郷です。 人道主義と博愛精神に富んだ賢治は、…
Yuko, komm bald wieder hierhin zurueck!! これは私が留学期間大半の時を一緒に過ごしたWG(Wohngemeinschft=生活共同体)のメンバーが最後 に私に言ってくれた言葉である。この1年、多くの事を体験できたが、この メンバーに出会い、ここで生活できた事は…
マレーシアでは、イスラーム復興運動は特にマレー語で「布教、伝道」を意味する宗教用語ダッワー(dakwah/da'wah)*2を用いて、ダッワー運動(gerakan dakwah)と一般に呼ばれている。この運動の主体は、主として大学生、都市中間層といったマレーシアの国家政策…
オランダのヒッピー楽園村「クリスティアニア」 ~無政府主義の人民解放国家~ デンマークの首都コペンハーゲンのど真ん中に、軍基地跡をヒッピーたちが占領して作った解放区がある。「クリスティアニア」と呼ばれる自称「独立無政府主義国家」である。現在…